それは、ある年の夏休みの出来事だった。
城郭オタクの青年が、インターネット上の情報を元に弘前に来ていた。
まずは、定番の弘前城に来たのだが、思っていた以上に城郭が広くて、少々歩き疲れていた。
次に「升形」を見に行こうと思って、客待ちしていたタクシーの運転手に「升形」まで行ってくれるか尋ねたが、思うように意思の疎通ができなかった。
そこに自転車で通りかかった女子高生が、弘前市観光館で自転車を借りることを勧めてくれた。簡単に自転車を借りることができた。
タクシーの運転手が何を言っていたのか、女子高生に解説してもらうと・・・
「升形」周辺は、交通量が多い上にクルマを止める場所も少ない。「升形」近くにクルマを止めるので、歩いて「升形」を見に行ってくれないか?
って、ことだったらしい。言葉に不安を感じた青年は、この女子高生にガイドを頼んだ。すると、携帯電話でボランティアガイドをしている祖父を呼び出して、ガイドを押し付けて、女子高生は・・・
「日曜はダメなんです。」
って、謎のことば残して立ち去った。後にはやる気満々の老ガイドとオタク青年が残った。
老ガイド、「升形」の歴史や構造を説明した。次に最勝院の五重塔、禅林街や長勝寺構えを案内して、仏舎利塔で休憩となった。
オタク青年が老ガイドに尋ねた。
「弘前と言えば桜!
江戸時代の昔から花見が盛んなんでしょうね?」
老ガイド曰く、「弘前城内の桜は、東の内門を出たところにある”かすみ桜”が最古で、ソメイヨシノは明治以降に植樹したもので、今のさくら祭りの前身である観桜会が大正時代に始まってから桜の名所になった。」
更に、弘前市内、近郊の神社仏閣には、戦国時代の遺構の上に築かれたものが多いので、これらにも注目して欲しいと・・・
最後に、鰺ヶ沢町の種里城を訪ねてみるように勧めた。
オタク青年、もう一つ老ガイドに尋ねた。
「何で、日曜はダメなんですか?」
「入院中の子供たちの遊び相手になったり、勉強の手伝いをするボランティアに参加しているからだよ。」
まぁ、急に思いついたのは、このくらいですね(^^;)
津軽三味線の”Never on Sunday”もイイかも知れませんねぇ(^o^)/
・日曜はダメよ
https://goo.gl/wLKuVG
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