2020年8月3日月曜日

無名の殉教者(序)


 三部構成の『無名の殉教者』のそれぞれのエピソードを忘れないうちに記しておく。
 慶長18年(1613年)ころから、明治8年(1875年)ころまでの、およそ260年間に及ぶ物語。
 史実では、徳川秀忠による弾圧で取り壊された浅草教会が破壊されたのは、慶長18年(1613年)のことであり、加賀・京都から流罪者の切支丹71人を受け入れたのは、翌年のことだった。
 そして、日本キリスト教団弘前教会の設立までを描く。
 史実は1割もあるだろうか。10歳の頃にみた殉教者の夢。中学生の頃には、津軽の切支丹に興味を持ち、以来、関連書籍を読みあさる。
 長い思索と瞑想の内に見たヴィジョンをまとめた。

 この物語は、三部で構成され、それぞれ12のエピソードを含む。

シーズン1:脱出と殉教

 1.旅の始まり

 2.病院

 3.合流

 4.逃避行(大地震)

 5.先達の死

 6.慰労

 7.狂信者(カルト)

 8.議定書(プロトコル)

 9.衝突と和解(大洪水)

10.殉教

11.善き偽兄弟の死

12.新たな祭り(和解の印)


シーズン2:切支丹類族

 1.追放

 2.開拓

 3.七日講

 4.大雪

 5.鉱山

 6.救済

 7.残酷な成功

 8.老人と子供

 9.偽りの人別帳

10.密かな楽しみ

11.飢饉

12.化粧地蔵


シーズン3:復活

 1.廃村の復興

 2.俵物

 3.水路と絆

 4.共助

 5.倉廩

 6.一揆

 7.遅すぎた恩赦

 8.叶えられた望み

 9.百人隊長

10.横浜

11.それぞれの道

12.教会

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