40年ほど前に、地元紙に載ったエピソードなんですが、多分に記憶違いがあると思うけど・・・
明治になってすぐの頃、弘前から藩士2名が、横浜に英語を習得する目的で遊学した際の出来事だと言う。
確か、
本多庸一と佐々木何某だと記憶している。
この2名、今の横浜・元町の洋菓子店に立ち寄ったところで、店主にこんなことを尋ねたらしい。
「この菓子、どこのご家中に納めている?」 かなり困惑した店主が言った。
「どこと申されても・・・
お代を頂ければ、どちら様にでも、お売り致します。」 そこで、佐々木が更に尋ねた。
「なれば、我らでも良いのか?」 店主曰く・・・
「はい、お代さえ頂ければ、どちら様にでも。」 佐々木を制する本多であったが、佐々木は本多に言った。
「これも良い経験だ。食おうではないか!」 少々値は張ったものの、初体験の洋菓子はすこぶる美味かったらしい。
後にこの佐々木は弘前で洋菓子店を開き、本田はバラ塾に入門して、受洗して牧師になった。
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