この物語、三部作前編を貫く展開の元ネタは、禅画の『十牛図』なんです。
禅による悟りに至る道筋を示した絵なんですが、私はこの絵の展開をストーリーの展開に使いたい。
十牛図のざくっとした説明でもしよーかと思ったけど、文字化けを起こす文字が含まれているので、詳しくはリンク先のWikipediaでも良く見て下さい。
まず冒頭は、弾圧を逃れて信仰を守る場所を求める旅に出る。
苦難の末、約束の大地に到達する。
信仰を同じくする人々との出会い。更に反目しあう人々との衝突。そして、和解。
切支丹信徒として、堂々と信仰を証し、殉教する人々。
従順であるがために、藩の横暴な政策と度重なる自然災害で、一人の切支丹も類族もいなくなる。
かつて切支丹が住んでいた村も、何の痕跡も無くなっている。それでも、「キリストの心」を実践する者が現れ、同じように死んでいく。
最後には弾圧者の子孫が牧師となり、教会が建ち、ミッションスクールができる。
まぁ、大雑把にはこんな感じのストーリー展開ですね。
私としては、『十牛図』を知って、初めてこの物語に整合性が取れてきましたね(^^;)
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