2017年3月20日月曜日

無名の殉教者 - 第1部脱出編(天の巻):登場人物


第1部は、ほぼ着想だけで人物設定ができていないが、第1部と第2部連続する登場人物がいるので、その辺を足がかりに設定してみる。

三浦珠(みうらたま)
 三浦半島を勢力下に置く三浦一族の老婆。珠女(たまじょ)、珠子(たまこ)と記録されることもある。洗礼名はマルタなので、皆からマルタ様と呼ばれる。
 フランシスコ会が三浦半島に設立した教会の信徒だったが、弾圧を逃れて江戸に出た。一時、浅草教会に身を寄せていたが、徳川秀忠の命令によって、教会、修道院、病院の一切の施設を破壊されると、善造を補佐役にして津軽を目指して逃避行を始める。
 逃避行の途中で友蔵を拾い、津軽まで連れて行く。本人は、岩木山が見えるところまで来て、死んでしまう。墓は丸田森と呼ばれ、切支丹の祈りの場となった。
 出エジプト記モーセに相当する。
友蔵(ともぞう)
 息子に山に捨てられたと行っているが、実は独り者の老人。人をだましては、調子の良いことばかりを言う。足腰が立たないと言っていたが、津軽に到着して途端、すたすた歩く。
 弘前に至っては、築城工事や河川改修工事の賄い方(炊事係)の手伝いに従事する。娘か孫ほど年の離れた地元の女と夫婦になる。七人の子供に恵まれ、最期は大往生となる。
 第1部の重要な語り部。
大和の薬師:大和屋パウロ善造(まやとやぱうろぜんぞう)
 モーセの跡を継ぐヨシュアに相当する。
 第1部と第2部を通じて登場する。第1部では、南蛮医学を学び医学,調剤に長け、ヨーロッパの科学技術を身につけた切支丹。浅草教会の取り壊しに遭い、弾圧を避けて津軽に逃げ込む。
 第2部では、切支丹信徒の代表者である。病院建設,孤児院の運営,河川の改修工事,治水工事,新田開発等の事業を成し遂げた大人物で藩からも一目置かれていた。
信州の浪人:丹下豊後(たんげぶんご)
 第1部と第2部を通じて登場する。第1部では、浅草の旅籠で仇として追ってきた笹川兼六の妻おせんとその娘を惨殺して逃亡する途中、浅草教会の取り壊しに遭遇し、津軽を目指して逃げる切支丹と行動を共にした。
 第2部では、切支丹の一斉検挙で捕縛されるが、正体を明かしたところ笹川兼六の次の娘に討たれる。
 第2部における重要な語り部。
そーなんだよなぁ(^^;)
 どのルートを通って津軽まで逃げるのか?
 当然、途中では海が割れる場面も欲しいが、津波の引き波で底が見えた海岸線を逃げることになるけど、どこの場所が相応しいかなぁ(^^?)
 逃避行を手伝う切支丹の村人とか、関守の役人に追われて海に出るのかな?
 山の中で一行が道に迷う場面では、一陣の風とともに蚊柱(かばしら)が現れて、進路を導く。
 逃避行する一行は、幼い子供たちは、馬に乗せ、歩ける老人は、杖をつき、歩けない老人は、担架に乗せて運んだ。

 ・・・と、思いついたことを書き留めておかないと、忘れる(^^;)

0 件のコメント:

コメントを投稿